『儚い羊たちの祝宴』が百合ミステリでめっちゃ良かった話 ―2022年1月21日の日記―

今日は米澤穂信先生作の『儚い羊たちの祝宴』に収録されている『身内に不幸がありまして』を読んだのでその感想を書いていこうと思う。

 

米澤穂信先生と言えば、先日直木賞を受賞したばかりだ。だからと言ってミーハー根性で読んでみようという理由で読んだわけではない。読んだ理由はすかぢ先生のツイートが原因である。それは『儚い羊たちの祝宴』にとても良い百合短編が収録されているというツイートだ。

 

百合作品だと言われれば読むしかない。さらに言えば米澤穂信先生は作家の中でもそれなりに好きな方だ。とは言いつつ古典部シリーズとインシテミルしか読んでないけど。まぁそれはいいとしてとにかく『儚い羊たちの祝宴』の最初の短編『身内に不幸がありまして』を読んでみたわけである。

 

読んでみた感想としては上質な百合で非常に満足。時代設定が記載されていたかはわからないが戦前の昭和を思わせる感じの時代設定で使用人の夕日とお嬢様の吹子の百合が描かれる。

 

使用人側の夕日側からお嬢様に対する想いが大部分描かれるのだが、この描き方が非常に良い。最初の見開き2ページで名作だと確信。終始にやにやしながら最後まで一気に読み切ってしまった。百合作品好きな人は本屋に行って最初の見開きだけ見たら絶対それだけで引き込まれると思うので試してみることをオススメする。

 

ただ個人的には最後の展開は短編ならではの心情の雑さがある感じはする。流石にその理由でそれやっちゃうのはどうなんだろうなあという感じ。確かに短編としてはこういう結末の方が意外性があって面白いとは思うんだけど百合的な良さは若干薄れた感じがする。でも基本はミステリーだし仕方はないのかなぁとも思う。

 

まぁそれでも十分面白いとは思う。50ページくらいでさらさら読めるので非常にオススメ。他の短編はまだ読んでないのでそれらも近いうちに読もうと思う。

 

『身内に不幸がありまして』に関してはそんな感じ。

 

 

 

あとまったく関係ないけど今日のプログラムの愚痴を書こうと思う。それはvagrantで仮想環境を立ち上げrailsの勉強をしているときのこと。

 

以前はできていた「rails new」というコマンドがなぜか途中でエラーが起こる。このエラーを見た瞬間とてもイラっとしたが、こういうエラーはたまにあるので仕方ない。すぐさまエラーメッセージをGoogle翻訳にかけて原因を探っていく。

 

ググって見つけた対策を3~4個ほど試してもエラーは回避できない。そして時は経ち、エラー対処をしてから1時間ほど経った頃、万策が尽きる。この時点で相当イライラしていた。エラー持ち越しで翌日を迎えるのだけは嫌だったからである。

 

仕方ないので最後の手段として仮想環境を再起動してみたところ…

 

普通に「rails new」できたのである…

 

自分のエラー対処してた時間は何だったのだろうか…まぁこれからはすぐさま再起動したほうがいいという知見はえられたのでいいとは思うけど…

 

やはり長時間仮想環境起動してると変なエラーが起こるのだなぁと改めて実感。定期的に再起動したほうがいいかもしれない。